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文献詳細

雑誌文献

精神医学34巻7号

1992年07月発行

文献概要

研究と報告

側頭葉てんかんと反復夢

著者: 兼本浩祐1 河合逸雄1

所属機関: 1国立療養所宇多野病院関西てんかんセンター

ページ範囲:P.739 - P.744

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 【抄録】 複雑部分発作を持った15歳以上の36人の側頭葉てんかんの患者に夢の内容に関する問診を行ったところ,5人の患者で同一の夢を繰り返して見ることがあるという報告が得られ,さらに,そのうちの3人においては,反復夢の内容は,①明け方近くに,鮮明な内容を伴って反復するREM期の悪夢,②成人後,他の発作症状が増悪するのと同期して出現,③既知感,腹部不快感などの前兆と内容において重なるといった発作症状との密接な関連を示唆する特徴を示していた。これらの特徴から,夜驚,心的外傷後睡眠障害といった類縁現象との異同を論じた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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