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文献概要
特集 薬物依存の臨床
市販液状鎮咳剤乱用の病態
著者: 石郷岡純1 吉田芳子1
所属機関: 1北里大学医学部精神科
ページ範囲:P.849 - P.853
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薬物の乱用,依存は今日世界的に大きな問題となっている。乱用の対象となる薬物は数多くあるが,ここで取り上げる市販液状鎮咳剤は,医師の処方なしに合法的に購入できること,配合剤であることなど,他の薬物乱用とは異なる特徴がある。1980年代に注目された本剤の乱用も,その配合組成の変更が行われ鎮静化に向かいつつあるようだが,ここでもう一度振り返りその臨床的特徴をまとめてみたい。
薬物の乱用,依存は今日世界的に大きな問題となっている。乱用の対象となる薬物は数多くあるが,ここで取り上げる市販液状鎮咳剤は,医師の処方なしに合法的に購入できること,配合剤であることなど,他の薬物乱用とは異なる特徴がある。1980年代に注目された本剤の乱用も,その配合組成の変更が行われ鎮静化に向かいつつあるようだが,ここでもう一度振り返りその臨床的特徴をまとめてみたい。
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