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文献詳細

雑誌文献

精神医学34巻9号

1992年09月発行

研究と報告

反響言語,保続を主徴とした非けいれん性てんかん重延状態の1例—全般性棘・徐波複合の連続に伴う精神症状を中心に

著者: 刑部和仁1 松岡洋夫1 佐藤光源1

所属機関: 1東北大学医学部精神医学教室

ページ範囲:P.995 - P.1002

文献概要

 【抄録】 全般性多棘・徐波複合の連続する非けいれん性てんかん発作重延状態時に言語領域の特異な統合機能障害を呈した成人症例を報告した。発作中に脳波・ビデオ同時記録を行いながら神経心理学的検索を行ったところ,前頭部優位の全般性3〜4Hz多棘・徐波複合の連続に伴い身体症状(動悸,複視,体熱感,呼吸苦,振戦)および自発会話と暗算を要する課題に対して顕著な反響言語と保続が観察された。神経心理学的観点から過去の報告例をレビューし,全般性棘・徐波複合の連続に伴う精神症状について考察を加えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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