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雑誌詳細

文献概要

短報

単純ヘルペス脳炎後に錯嗅,錯味および記憶障害を呈した1症例

著者: 元村直靖12 高畑龍一1

所属機関: 1大阪医科大学神経精神医学教室 2現所属:大阪教育大学

ページ範囲:P.1025 - P.1027

■はじめに
 単純ヘルペス脳炎後に記憶障害を呈する例は今までにも数多く報告されているが,記憶障害とともに錯嗅,錯味を認めた例の報告は珍しい。また,このような症例にMRI(magnetic resonance imaging)および123I-IMP-SPECT(iodoamphetamine single photon emission computedtomography)による検討を加えた症例は我々の調べえたかぎりみられない。今回,我々は単純ヘルペス脳炎後に錯嗅,錯味,言語性の近時記憶障害などの症状を呈した症例にMRIおよびSPECTにて検討を加えた結果,MRIでは異常が認められなかったものの,SPECTにて低集積域が認められ,本症例の症状の責任病巣と考えられたので報告する。

掲載雑誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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