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研究と報告
側頭葉萎縮が目立たず123I-IMP-SPECTが診断上有効であった初期緩徐進行性失語症の1例
著者: 池沢良郎1
所属機関: 1順天堂大学精神医学教室
ページ範囲:P.1067 - P.1072
文献購入ページに移動 【抄録】 両側頭葉とも萎縮が目立たないが臨床症状より緩徐進行性失語症(slowly progressive aphasia)が疑われ,脳123I-IMP-SPECTで優位半球の側頭葉を中心とする全般的血流低下が検出された1例を報告した。軽度Wernicke失語が主要症状で,他の高次機能は比較的保たれており,これまでの報告例と症状レベルでは大差ないものの,頭部CTで優位半球の側頭葉に萎縮を認めない点が異なっており,これまで報告例のない初期段階で事例化したものと思われた。また,脳123I-IMP-SPECTがこのような初期症例の診断において有効であることが推察された。
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