icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学35巻10号

1993年10月発行

文献概要

短報

CH 50とSLE精神病—精神病症状との関連性について

著者: 川村邦彦1 市川淳二1 高橋義人1 西信之1 浅野裕1

所属機関: 1市立室蘭総合病院祝津分院

ページ範囲:P.1115 - P.1117

文献購入ページに移動
■はじめに
 血清補体価は免疫複合体の形成によって消費されるため,その低下は全身性エリテマトーデス(以下SLEと略)の身体症状の増悪を,その上昇は改善を反映するとされている。なかでもCH50はその血清補体価の総和を表し,SLEの身体症状の活動性の最も良い指標として用いられている。
 今回我々は幻覚妄想状態を呈したSLEの女性患者が,身体症状の改善とともに,その精神症状も軽快,消失した症例を経験した。その際,CH50の正常化と精神症状の軽快,消失に強い相関関係がみられたので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?