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文献詳細

雑誌文献

精神医学35巻11号

1993年11月発行

文献概要

短報

B型慢性肝炎のインターフエロン治療中に躁状態を呈した1例

著者: 高橋滋12 大西直樹3 塚本憲史4

所属機関: 1群馬県精神保健センター 2前国立高崎病院精神神経科 3群馬大学医学部神経精神医学教室 4国立高崎病院内科

ページ範囲:P.1219 - P.1221

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 インターフェロンは胃癌などの悪性腫瘍に対する治療薬として使用され,B型およびC型慢性活動性肝炎の治療へも適応が拡大された。インターフェロンの副作用としては,発熱,関節痛,頭痛などのインフルエンザ様症状,食欲不振などの消化器症状,白血球減少,血小板減少などの血液障害が知られている。また精神症状としては,意識障害6,7)。抑うつ状態8),神経衰弱症候群1)などが報告されている。
 今回インターフェロン治療中に躁状態が出現し,炭酸リチウム治療により改善をみた慢性活動性B型肝炎の症例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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