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文献詳細

雑誌文献

精神医学35巻12号

1993年12月発行

文献概要

研究と報告

男女高校生における神経性過食症の出現頻度

著者: 武田綾1 鈴木健二1 松下幸生1

所属機関: 1国立療養所久里浜病院

ページ範囲:P.1273 - P.1278

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 【抄録】 神奈川県内の公立高校2年に在学している男女高校生約2,500名を対象に,過食や下剤乱用,自己誘発嘔吐などを含む異常食行動および,体重・体型におけるセルフイメージの調査を実施した。対象となった男女高校生の体重は,標準体重の各々97%,94%であり,男女ともやややせ気味であった。しかも女子生徒は,その体重をなお過大評価する傾向が認められた。過食については「週2回以上」行っている者が男子高校生5.1%,女子高校生5.6%存在し,減量方法としては,自己誘発嘔吐や下剤乱用よりも,激しい運動や食事制限のほうが多かった。DSM-Ⅲ-Rの診断基準に基づいた神経性過食症は,男子高校生0.7%,女子高校生1.9%に存在し,男女間に出現頻度の大差は認められなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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