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短報
Micrographiaを呈したcarmofur白質脳症の1例
著者: 安田究12 神谷輝1 中嶋照夫3
所属機関: 1京都府立与謝の海病院精神神経科 2現・京都府立医科大学精神医学教室 3京都府立医科大学精神医学教室
ページ範囲:P.1325 - P.1327
文献購入ページに移動Carmofur白質脳症はいったん発症すると速やかに投薬を中止する以外に有効な治療法がなく,重篤な不可逆性の神経症状を呈するため,その早期発見が極めて重要である。同症の初期症状としては,従来から歩行障害,構音障害,健忘などが知られているが4),我々は歩行時のふらつきの後micrographiaを呈して発症に気づかれた1例を経験したので,若干の考察を加えて報告する。
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