icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学35巻12号

1993年12月発行

文献概要

短報

抗精神病薬の内服治療中に血液検査上多彩な異常所見を認めた精神分裂病の1例

著者: 安部秀三1 水上勝義1 堀孝文1 白石博康1 小泉準三1

所属機関: 1筑波大学臨床医学系(精神医学)

ページ範囲:P.1333 - P.1336

文献購入ページに移動
 抗精神病薬の副作用の中で,稀ながら重篤なものの一つとして,血液障害が知られている。そのうち,白血球減少症11),好酸球増多症2,8,14),顆粒球減少症1,13)などについてはこれまでいくつか報告が散見されるものの,汎血球減少症(pancytopenia)についての報告は極めて稀である3〜5,9,12,14)。今回筆者らは,抗精神病薬の内服治療中に白血球減少症,好酸球増多症,汎血球減少症など多彩な血液異常所見を来した1例を経験したので,ここに報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?