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文献詳細

雑誌文献

精神医学35巻3号

1993年03月発行

文献概要

短報

女子大学生の飲酒と精神保健

著者: 渡辺登1

所属機関: 1駿河台日本大学病院精神神経科

ページ範囲:P.311 - P.313

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 近年,飲酒人口は増加しており,なかでも注目されているのが女性飲酒者や家庭婦人のアルコール依存症の増加である8)。筆者は家庭婦人の飲酒状況と精神健康との関係を一般健康調査質問紙法(General Health Questionnaire,以下GHQと略す)で検討した。GHQはGoldberg2)によって開発され,英語圏では神経症者の症状把握や発見に有効であることが確認された調査法である。我が国では中川7)が翻訳の上,日本語版質問紙法に妥当性や信頼性のあることを認めている。その結果,飲酒頻度の高い婦人ほど精神不健康と判別される割合が多いことを報告した12)。一方,成人前後の女性の飲酒状況と精神健康との関係では斎藤9)の調査にすぎず,CMIと飲酒状況とは関連がなかったという。この度,GHQで女子大学生の飲酒状況との関係について調査したので報告し,家庭婦人の結果と比較検討したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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