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文献詳細

雑誌文献

精神医学35巻4号

1993年04月発行

文献概要

短報

大量かつ長期にわたるalprazolam乱用の1例

著者: 岡江晃1 川畑俊貴2

所属機関: 1京都大学医学部精神医学教室 2京都府立洛南病院

ページ範囲:P.440 - P.442

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 benzodiazepine(以下BZDと略)系抗不安薬は,副作用の少なさと安全性の高さから,精神科のみならず他科でも広く処方されている。しかし,常用量を長期にわたり服用している場合の断薬時に,症状の再発,反跳現象,身体依存・退薬症状や精神依存・乱用を生じうることも知られている。
 BZD系抗不安薬の1つであるalprazolamは,近年その強力な抗不安作用に加え,抗恐慌作用antipanic effectや抗うつ作用を持つとして注目されている。我々は,alprazolam 32〜40mg/日(0.4mg錠で80〜100錠)を,数年間にわたり服用していた依存・乱用例を経験したので報告し,alprazolamの薬物依存性についての考察を行った。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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