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短報
真夏の強迫的長距離歩行による腎不全—慢性分裂病患者の1例
著者: 明石俊雄1
所属機関: 1長野県立駒ヶ根病院
ページ範囲:P.659 - P.661
文献購入ページに移動 精神科治療に薬物療法が導入されて久しく,現在,特に分裂病治療において,抗精神病薬は不可欠と言える。また,軽症化が云々されている昨今であるが,この病気が治りやすくなったかどうかは今後の検討をまたねばならない。ここでは,非常識な行動に伴い腎不全に陥ったが,かろうじて回復した薬物抵抗性の1慢性分裂病男性患者について述べてみたい。
彼は,真夏の日中無断離院して,強迫的に歩行し続け,翌日,病院から20km以上離れた所で救助された。その後,乏尿となり急性腎不全に陥ったが,血液透析により,かろうじて救命しえた。
彼は,真夏の日中無断離院して,強迫的に歩行し続け,翌日,病院から20km以上離れた所で救助された。その後,乏尿となり急性腎不全に陥ったが,血液透析により,かろうじて救命しえた。
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