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文献詳細

雑誌文献

精神医学35巻7号

1993年07月発行

研究と報告

デイケア終了者の5年予後調査

著者: 菅原道哉1 安藤美由紀2 原沢祐子2 長浜みちこ2 石居佳代子2 森口祥子2

所属機関: 1東邦大学医学部精神神経科 2神奈川県立精神医療センター芹香病院

ページ範囲:P.745 - P.752

文献概要

 【抄録】 デイケア参加群と退院後の外来通院のみの群との間で5年間の社会適応度を調べた。概括的にはデイケア参加群のほうが社会適応度は悪く,従来の報告のようなデイケアによる効果をそのまま認めることはできなかった。しかしデイケア入所時より自発性の乏しい,かつデイケア参加への動機の乏しい人々にデイケアに参加してもらい,終了後1.5〜2年の間社会適応度が改善したことはデイケアの効果といってよい。デイケア試行期間中,スタッフの意気込みも強く,賦活化を求めるあまりその後の外来通院中に自殺者を5人出してしまったことは今後の反省材料であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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