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研究と報告
高CPK血症と低K血症が合併した急性水中毒症の1例
著者: 竹内康三1 外園善朗2 福迫剛2 平川究緑2 大迫政智1 藤元登四郎3 滝川守国2 松本啓2
所属機関: 1鹿児島県立姶良病院 2鹿児島大学医学部神経精神医学教室 3南日本健康科学センター
ページ範囲:P.767 - P.770
文献購入ページに移動症例は70歳の女性で水道水の多飲後,昏睡状態となりトイレの前に倒れているのを発見された。低Na血症より急性水中毒症と診断され,頭部CT検査にてびまん性脳浮腫が認められた。低Na血症の改善によって脳浮腫と意識障害は速やかに消失した。治療経過中,血清K値の低下と血清CPKの上昇が認められ,血清K値の低下が血清CPKの上昇を伴う筋崩壊の引き金になった可能性が考えられた。水中毒症の病態生理を考察し,水中毒症にしばしば認められる低K血症への留意を強調した。
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