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短報
Tiaprideが著効した皮膚寄生虫妄想の1例
著者: 向井泰二郎1 人見一彦1
所属機関: 1近畿大学医学部精神神経科学教室
ページ範囲:P.773 - P.776
文献購入ページに移動 腸管あるいは皮膚に実在しないにもかかわらず虫が寄生し,そのために痒みあるいは異常感覚を確信的に訴え,その虫のみの単一主題に限定された妄想を持つ患者は,「皮膚寄生虫妄想」4)などと呼ばれ,初老期から老年期に比較的多く認められるものの,その治療に難渋することが多い12)。
今回我々は,高齢者に発症した「皮膚寄生虫妄想」を経験し,その治療にtiaprideを用いたところ著効を得たので,tiaprideの抗ドーパミン作用などとも関連しながら若干の考察を加える。
今回我々は,高齢者に発症した「皮膚寄生虫妄想」を経験し,その治療にtiaprideを用いたところ著効を得たので,tiaprideの抗ドーパミン作用などとも関連しながら若干の考察を加える。
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