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文献詳細

雑誌文献

精神医学35巻7号

1993年07月発行

文献概要

短報

Tiaprideが著効した皮膚寄生虫妄想の1例

著者: 向井泰二郎1 人見一彦1

所属機関: 1近畿大学医学部精神神経科学教室

ページ範囲:P.773 - P.776

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 腸管あるいは皮膚に実在しないにもかかわらず虫が寄生し,そのために痒みあるいは異常感覚を確信的に訴え,その虫のみの単一主題に限定された妄想を持つ患者は,「皮膚寄生虫妄想」4)などと呼ばれ,初老期から老年期に比較的多く認められるものの,その治療に難渋することが多い12)
 今回我々は,高齢者に発症した「皮膚寄生虫妄想」を経験し,その治療にtiaprideを用いたところ著効を得たので,tiaprideの抗ドーパミン作用などとも関連しながら若干の考察を加える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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