icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学35巻8号

1993年08月発行

文献概要

短報

糖尿病性の白内障および網膜症と皮膚—腸内寄生虫妄想を有する1女性例

著者: 武井明1 吉田幸宏1 松本三樹1 平野恭雄2 宮岸勉1

所属機関: 1旭川医科大学精神科神経科 2市立赤平総合病院精神神経科

ページ範囲:P.848 - P.850

文献購入ページに移動
 皮膚—腸内寄生虫妄想は初老期から老年期にかけて好発し,客観的な根拠がないにもかかわらず,皮膚および腸管内に虫が寄生していると確信する状態である。しかし,本症の病因や疾病学的位置づけについては現在もなお見解が一致しておらず,その治療法についても有効な手段が確立されているとはいえない。
 今回,我々は糖尿病性の白内障および網膜症と皮膚—腸内寄生虫妄想を呈し,視力障害の改善後にその妄想が形骸化した1女性例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?