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研究と報告
側頭葉てんかん患者のMRIによる脳の形態変化に関する定量的検討
著者: 先崎章1 大久保善朗1 阿部哲夫2 松浦雅人1 森岩基3 浅井邦彦2 融道男1
所属機関: 1東京医科歯科大学神経精神医学教室 2浅井病院 3東芝林間病院神経精神科
ページ範囲:P.935 - P.941
文献購入ページに移動①てんかん群では正常対照群に比較して側頭葉内側部が有意に小さく,同部位のT1値が有意に高く,海馬・扁桃体を中心とする部位の萎縮,水分含有量の増加が示唆された。②てんかん群の側頭葉内側部の大きさの左右差は,正常対照群での左右差と比較して有意差はなく,てんかん群では同部位が両側性に変化している可能性が示唆された。③幻覚妄想を呈した群(9例)では,第3脳室の断面積が有意に大きかった。これは幻覚妄想群では,第3脳室周囲の構造物に変化がある可能性を示す結果と考えられた。
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