icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学35巻9号

1993年09月発行

文献概要

短報

Clonazepamの短期間併用投与によってコントロールされた難治性側頭葉てんかんの1症例

著者: 中島茂雄1 四宮雅博1 四宮滋子1 井上令一1

所属機関: 1順天堂大学精神医学教室

ページ範囲:P.1013 - P.1015

文献購入ページに移動
 側頭葉てんかんは経過が一般に複雑であり,しばしば治療抵抗性である。特に二次性全般発作を伴うものは症状が重篤であるとともに抗てんかん薬に対する反応性は部分発作にとどまるものよりも乏しく,難治であるといわれている。我々は全般発作を伴う難治性側頭葉てんかん例において,抗てんかん薬の定期服薬に加えて,部分発作出現時のみ臨時にclonazepamを併用し状態を見ながら3〜4日以内に中止する方法を繰り返すことによって,発作がコントロールされた症例を経験したのでここに報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?