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特集 精神科治療の奏効機序 [感情障害の治療]
MAO阻害薬
著者: 村崎光邦1
所属機関: 1北里大学医学部精神科
ページ範囲:P.23 - P.26
文献購入ページに移動■はじめに
最初の近代的抗うつ薬として名乗りをあげたMAO阻害薬9,10)は,独特の適応症を有して捨てがたい臨床的有用性を示しながらも,その副作用のために三環系抗うつ薬に取って代わられて,完全にその地位を奪われて久しい。ところが,ここへ来て可逆的で選択的なMAO-A阻害薬(reversible inhibitor of MAO-A,RIMA)の開発が進められるに及んで,にわかに脚光を浴び,我が国にも新しい波が押しかけようとしている12,13)。ここではこうした流れに触れながら,MAO阻害薬の作用機序について解説しておきたい。
最初の近代的抗うつ薬として名乗りをあげたMAO阻害薬9,10)は,独特の適応症を有して捨てがたい臨床的有用性を示しながらも,その副作用のために三環系抗うつ薬に取って代わられて,完全にその地位を奪われて久しい。ところが,ここへ来て可逆的で選択的なMAO-A阻害薬(reversible inhibitor of MAO-A,RIMA)の開発が進められるに及んで,にわかに脚光を浴び,我が国にも新しい波が押しかけようとしている12,13)。ここではこうした流れに触れながら,MAO阻害薬の作用機序について解説しておきたい。
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