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文献詳細

雑誌文献

精神医学36巻1号

1994年01月発行

文献概要

特集 精神科治療の奏効機序 [感情障害の治療]

MAO阻害薬

著者: 村崎光邦1

所属機関: 1北里大学医学部精神科

ページ範囲:P.23 - P.26

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■はじめに
 最初の近代的抗うつ薬として名乗りをあげたMAO阻害薬9,10)は,独特の適応症を有して捨てがたい臨床的有用性を示しながらも,その副作用のために三環系抗うつ薬に取って代わられて,完全にその地位を奪われて久しい。ところが,ここへ来て可逆的で選択的なMAO-A阻害薬(reversible inhibitor of MAO-A,RIMA)の開発が進められるに及んで,にわかに脚光を浴び,我が国にも新しい波が押しかけようとしている12,13)。ここではこうした流れに触れながら,MAO阻害薬の作用機序について解説しておきたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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