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文献概要
特集 精神科治療の奏効機序 [感情障害の治療]
高照度光照射療法とビタミンB12療法
著者: 高橋清久1
所属機関: 1国立精神・神経センター武蔵病院
ページ範囲:P.33 - P.36
文献購入ページに移動■はじめに
近年,時間生物学研究の進展により,人の時計機構の解明が進んでいる。特に1980年代に入ってから人の時計機構がそれまで知られていた動物のそれと本質的には異ならないことが次第に明らかにされてきた。それと関連して時計の計時機構や同調機構そのものの障害による疾患が存在する可能性も示唆されてきている。
このような研究は高照度光照射療法とビタミンB12とが,季節性感情障害や睡眠・覚醒リズム障害の治療に有効であるという可能性が示唆されてから一段と進展している。しかしながら,その有効性にはまだ疑問が持たれる点があり,今後一層臨床研究を重ねなければならない。本稿ではその問題点を指摘した上で,現在提唱されている作用機序について解説する。
近年,時間生物学研究の進展により,人の時計機構の解明が進んでいる。特に1980年代に入ってから人の時計機構がそれまで知られていた動物のそれと本質的には異ならないことが次第に明らかにされてきた。それと関連して時計の計時機構や同調機構そのものの障害による疾患が存在する可能性も示唆されてきている。
このような研究は高照度光照射療法とビタミンB12とが,季節性感情障害や睡眠・覚醒リズム障害の治療に有効であるという可能性が示唆されてから一段と進展している。しかしながら,その有効性にはまだ疑問が持たれる点があり,今後一層臨床研究を重ねなければならない。本稿ではその問題点を指摘した上で,現在提唱されている作用機序について解説する。
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