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巻頭言
ドイツ精神医学の変貌?
著者: 猪瀬正1
所属機関: 1横浜市立大学
ページ範囲:P.1012 - P.1013
文献購入ページに移動先に記したような経緯から,私は今日に至るまで,ドイツの専門誌“Der Nervenarzt”を購読しているが,そのことで若干の感想を記そうと思う。実は今年に入ってから,問題の雑誌の表紙の外見が一変したことに驚かされた。その右下側には,毎号かなりの大きさのポートレート(GriesingerやErbなど,ドイツの有名な精神医学者や神経学者のもの)が掲げられてあるし,左側の余白には,その号の目次のタイトルが並べられている。雑誌を開くと,独文の目次が先に,そして次の頁に英文のものがある。各論文の総括の占める面積が以前に比して広くなって,目につきやすくなった。また表や図表に青いインクの活字が用いられていて,一見して,すべてがはでになった。善意に解釈すれば見やすくなったといえるかもしれないが,私からみると,なぜこれほど雑誌の体裁を変えたのかと不思議に思えるのである。
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