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雑誌詳細

文献概要

短報

寛解期に123I-IMP-SPECT所見の改善が認められた季節性感情障害の1例

著者: 石川博基1 池本真美2 鎌田裕樹2 藤田雅彦3 渡部正行2 齋藤利和2 高畑直彦2

所属機関: 1釧路赤十字病院精神科 2札幌医科大学神経精神医学教室 3望洋台クリニック

ページ範囲:P.1091 - P.1094

 123I-IMPは脳組織に高率に移行し,かつ十分な時間組織内に保持されるため,局所脳血流トレーサーとして優れた性質を持っている10,11)。したがって近年,123I-IMP-SPECT検査(SPECT)は,種々の脳神経精神疾患の診断,治療指針決定などに広く活用されている。
 本例に使用したSPECTは,ZLC対向型ロータカメラを用い,シンチパック2400にてデータ処理を行った。123I-IMP3mCi静注し,30分経過した時点からデータ収集を開始し,回転中心距離25cm,1ステップ40秒,6度ステップにて360度データ収集し,吸収補正12%,Shepp & Loganフィルターを使用し,Back-projection法にて再構成した。また診断に際しては,各スライス厚0.6cmの画像で検討を行った。

掲載雑誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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