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文献詳細

雑誌文献

精神医学36巻11号

1994年11月発行

文献概要

研究と報告

精神障害者社会生活評価尺度の開発—信頼性の検討(第1報)

著者: 岩崎晋也1 宮内勝2 大島巌3 村田信夫4 野中猛5 加藤春樹6 上野容子7 藤井克徳1

所属機関: 1共同作業所全国連絡会 2東京大学医学部精神医学教室 3東京都立大学人文学部社会福祉学科 4東京都立中部精神保健センター 5埼玉県立精神保健総合センター 6京都つくしハウス 7ハートランド

ページ範囲:P.1139 - P.1151

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 【抄録】 精神分裂病者の社会生活能力を客観的かつ包括的に評価するために,精神障害者社会生活評価尺度(LASMI)を開発した。本尺度のねらいは,3点ある。①精神障害者の社会生活上の問題把握を包括的に行うために,生活経過の不安定性や,現実離れといった,既存の評価尺度にはない経時的,心理的評価項目を含んでいること。②入院生活から社会的自立まで社会生活の多様な場面において使用できること。③尺度として簡便に使用でき,信頼性・妥当性が確保されていること。この尺度の信頼性,妥当性の検定を目的として,2回の試行調査を実施した。第1次試行調査では,特定の評価者間に情報分散が発生し,十分な信頼性,妥当性が確保できなかった。そこで,より信頼性,妥当性の高い尺度を目指し,改訂版を作成した。第2次試行調査の結果,まず信頼性の点で,十分に確保されていることが示され,当初の3つのねらいを満たした評価尺度がほぼ完成した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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