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文献詳細

雑誌文献

精神医学36巻11号

1994年11月発行

短報

ステロイド剤長期服用中に発症し,PCR法で診断されたサイトメガロウイルス脳炎の1治験例

著者: 岡村仁1 佐々木高伸1 前正秀宣1 佐藤由樹1 菊本修1 中村靖1 好永順二1 引地明義1 中山隆安2

所属機関: 1社会保険広島市民病院精神科神経科 2広島大学医学部第3内科

ページ範囲:P.1207 - P.1209

文献概要

■はじめに
 サイトメガロウイルス(CMV)脳炎が癌,白血病,臓器移植のような高度の免疫抑制状態以外で発症するのは極めてまれである。しかも臨床像,画像所見,髄液所見などで診断の決め手となるような特徴的な所見を示さないため,これまでは診断が非常に困難であった。今回筆者らは,ステロイド剤の長期服用中に発症,PCR(polymerase chain reaction)法1)によって髄液中のCMVが陽性を呈し,ganciclovir(Denosine®)による治療が有効であったCMV脳炎の1例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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