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文献詳細

雑誌文献

精神医学36巻12号

1994年12月発行

巻頭言

「なぞる」ということ—面接の基本に関する一工夫

著者: 下坂幸三1

所属機関: 1下坂クリニック

ページ範囲:P.1232 - P.1233

文献概要

 面接の心構えとして膳炙しているものとして,「関与しながらの観察」(サリヴァン),「平等に漂う注意」(フロイト),「共感的態度」(ロジャーズほか)などが挙げられる。しかしこれらの態度を日常臨床のなかにもち込むことは決してやさしいことではない。
 精神科医である以上,誰でもが薬物療法と精神療法とを相当程度まで会得する必要がある。薬物療法を敬遠する人はあまりいないであろうが,精神療法を敬遠する人はいる。それにはいろいろな理由があろうが,一つの理由は,このやり方なら自分にもできるといった思いを抱かせる精神療法の入門書が皆無に近い注)からではなかろうか。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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