文献詳細
研究と報告
1私立病院における慢性精神分裂病患者の院外作業および通院患者リハビリ訓練の検討—尾崎の「回復スケール」による検討
著者: 先崎章12 鈴木洋子2 阿部哲夫2 中西亜紀2 宮本尚哉2 大久保善朗12 浅井邦彦2
所属機関: 1東京医科歯科大学神経精神医学教室 2浅井病院
ページ範囲:P.149 - P.157
文献概要
筆者らは,成功例では社会的相互作用に関する事柄が改善していたことを尾崎の「回復スケール」を用いることによって示した。リハビリが成功した例と失敗した例とでは,「回復スケール」の評価では,リハビリ開始時点ですでに「社会参加の広がり」をみる項目群のポイント数で差があったこと,さらに,再試行にて成功した例では初回試行で成功した例に比べて,リハビリ開始時点の「関係を営む際の柔軟性」をみる項目群のポイント数が高いレベルにあったことを示した。
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