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文献詳細

雑誌文献

精神医学36巻2号

1994年02月発行

文献概要

研究と報告

季節性感情障害における高照度光療法の効果発現因子に関する多施設共同研究—高照度光照射と低照度光照射との比較

著者: 永山治男1 大門一司2 三島和夫3 山崎潤4 水間日香里5 太田龍朗6 高橋清久7 高橋三郎2

所属機関: 1大分医科大学精神神経医学教室 2滋賀医科大学精神医学教室 3秋田大学医学部精神科学教室 4埼玉医科大学精神医学教室 5久留米大学医学部精神神経科学教室 6名古屋大学医学部精神医学教室 7国立精神・神経センター武蔵病院

ページ範囲:P.159 - P.165

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 【抄録】 季節性感情障害における高照度光療法の効果が,光の特異的作用に基づくのかあるいは単なる非特異的効果にすぎないのかを検討するために,7例の同症患者に高照度光と低照度光を交互に10日間ずつ計30日間照射し臨床効果を比較検討した。その結果,高照度光は症状の有意な改善をもたらしたが,低照度光は無効であった。同療法の効果と,非特異的うつ病症状またはうつ病相数との関連が示唆されたが,同療法に対する患者の期待度または性格の関与を示唆する結果は得られなかった。以上から,同症において高照度光療法は光自体の特異的作用により臨床効果をもたらすことが示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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