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文献詳細

雑誌文献

精神医学36巻2号

1994年02月発行

文献概要

短報

全身性エリテマトーデス精神病におけるIMP-SPECTの有用性

著者: 成田実1 中川ひろこ2 森田幸代1 佐藤啓二1

所属機関: 1滋賀医科大学精神医学講座 2滋賀医科大学第3内科

ページ範囲:P.199 - P.202

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 全身性エリテマトーデス(SLE)は,精神症状を高頻度に現す疾患として知られている。SLE患者における脳波異常2)に加え,最近,CT,MRIの異常8),さらにSingle Photon Emission Computed Tomography(SPECT)9,10)やPositron Emission Tomography(PET)4,12)により局所脳血流と代謝の障害が指摘されており,本疾患の脳代謝障害と精神症状との関係で注目されている。一方,血清補体価,特にCH50値はSLE活動性を比較的よく把握できる指標として知られているが5),中枢神経系の病態を正確に反映する指標は知られていない。今回,我々は精神病像を呈したSLE症例に対してIMP-SPECT脳画像解析を行い,その結果,IMP-SPECT検査はSLE精神病の治療経過を示す指標として有用な検査であることが判明したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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