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第34回日本児童青年精神医学会は新潟県立悠久荘増村幹夫院長を会長に昨10月21〜23日に開催された。本学会は1990年に京都での第12回国際児童青年精神医学会を主催したことを記念して国際交流基金を設立し,近隣諸国のエキスパートを学会に招聘するプログラムを組むなど国際性を高めている。前年の横浜学会では3人の招待講演があったが,今年は基金の金利低下のため,台湾大学のWei-Tsuen Soong教授ただ1人の招待で,「台湾における学校精神保健における児童精神科医の役割」という講演が行われた。内容は多岐にわたり,今回のシンポジウムと関連して台湾における登校拒否の現状にも触れられたが,分離不安型と学校恐怖型という分類はそれなりの価値はあるのだが,古典的と言わざるをえない。
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