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文献詳細

雑誌文献

精神医学36巻3号

1994年03月発行

文献概要

短報

うつ状態で休職している教員について

著者: 小林宏1

所属機関: 1守山荘病院

ページ範囲:P.297 - P.300

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 職場における精神疾患については近年職場の精神医学主題として注目されてきている。しかし,教員についてのまとまった報告はまだ少ない4,6,8)。教員の長期休職者は以前は肺結核が多数を占めていたが,現在は精神疾患が多くなっている。教員の精神疾患については児童生徒への影響も大きく,重要な問題であり,今後研究されるべき課題である。
 一般に教員は情熱を持って就職するが,自分の理想とする教育と現実や上部からの教育方針とのギャップに直面する。また進学のための学校の予備校的性格,父兄の学校への期待,クラス運営上の悩み,非行生徒への対応,上司や同僚との人間関係,さらに数年ごとの転勤など教員の抱える問題は広範で深刻である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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