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文献詳細

雑誌文献

精神医学36巻3号

1994年03月発行

短報

離脱症状が認められなかったナロン錠(新配合剤)依存の1例

著者: 樋口賢一1 中山道規1 川村智範1 佐藤豊1 一ノ渡尚道1

所属機関: 1防衛医科大学校精神科

ページ範囲:P.323 - P.325

文献概要

 「ナロン」錠は1955年から発売されている解熱鎮痛薬であり,特に昭和40年代初期には「鎮痛剤遊び」の対象として流行し,その依存症例の報告5,8,12,13)も多い。「ナロン」錠はこれまでに1975年と1977年の2回にわたって組成が変更されており,1977年以降の新「ナロン」錠に対する依存に関しては,功力ら6),服部ら4)の2例の報告がなされているのみである。
 今回我々は,既報告例とは異なり身体依存を認めない新「ナロン」錠の依存例を経験したので,若干の考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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