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文献詳細

雑誌文献

精神医学36巻5号

1994年05月発行

研究と報告

総合病院精神科における夜間・休日の相談,診療の実態

著者: 中村満12 猪川和興1 倉持穣13 松島英介14 小杉真一15 上條吉人16 構木睦男1 守屋裕文1

所属機関: 1東京都立広尾病院神経科 2現,山本病院 3現,三楽病院 4東京医科歯科大学医学部神経精神医学教室 5現,東芝林間病院神経精神科 6現,北里大学医学部救命救急センター

ページ範囲:P.515 - P.521

文献概要

 【抄録】 救命救急センターを併設する総合病院である東京都立広尾病院の神経科当直医の役割を調査するために,夜間・休日の相談・診療依頼の記録を分析した。1988年10月から1990年9月までの2年間の夜間・休日の相談・診療依頼は延べ927件で,これらは次の3群に分けられた。第1群は当科通院患者からの依頼で,比較的緊急度が低い電話相談が主であった。第2群は当科非通院患者からの依頼で,比較的緊急度が高く,即時に当科受診に至る場合や他施設に依頼する場合が多かった。第3群は他科病棟入院患者に関する依頼で,せん妄などの意識障害が多く,これらに対しコンサルテーション・リエゾン・サービスが行われていた。以上より総合病院精神科の夜間・休日当直体制の実態の一端が明らかとなった。さらに,今回の結果を踏まえて,精神科救急医療についての若干の考察を行った。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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