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文献詳細

雑誌文献

精神医学36巻6号

1994年06月発行

文献概要

巻頭言

卒前教育について思うこと

著者: 小島卓也1

所属機関: 1日本大学医学部精神医学

ページ範囲:P.562 - P.563

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 包括的な医療の必要性が指摘される中で,精神科以外の科に進む学生は精神医学的な知識や態度をこれまで以上に身につけることが必要となっている。しかし卒前教育において精神医学を学生に教えることについては,難しい面が多々見受けられる。学生達へのアンケートや感想文を基にして彼らが感じていることをまとめると以下のようになる。1)わかりにくい,とっつきにくい,専門用語がわからない,2)検査値をみて診断できない,3)精神症状を把握しにくい,4)面接が難しい,頼るべき手掛かりがない,5)診断が曖昧,退院の基準などもはっきりしない,6)正常と異常の区別がはっきりしない,7)病因・病態のメカニズムがはっきりしていない場合が多い,8)自分で病気だと思わない人をどうやって治療できるのか,などである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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