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文献詳細

雑誌文献

精神医学36巻6号

1994年06月発行

特集 精神医学と生物科学のクロストーク

精神分裂病の眼球運動

著者: 小島卓也1 松島英介2

所属機関: 1日本大学医学部精神神経科学教室 2東京医科歯科大学神経精神医学教室

ページ範囲:P.579 - P.585

文献概要

■はじめに
 「眼は口ほどにものを言う」と諺にあるが,これは視線やその動きが心の状態を敏感に反映することを物語っている。人間がものを見る場合,対象が網膜に映し出されるが,形や色彩を鮮明に知覚するためには網膜上の中心窩付近,視角にして約2.5度に像を結ばなければならず,眼球を素早く回転させる必要がある。したがってこの注視点の動きを記録することにより,分裂病者の精神内界や視覚性の認知機能障害の特徴を客観的に把握できると思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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