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特集 精神医学と生物科学のクロストーク
精神疾患の分子遺伝学的研究
著者: 米田博1
所属機関: 1大阪医科大学神経精神医学教室
ページ範囲:P.609 - P.613
文献購入ページに移動■はじめに
近年分子遺伝学的研究手法の急速な進展によって精神疾患の原因遺伝子を明らかにしようとする試みがなされるようになった。ことに家系,双生児,養子研究などの臨床遺伝学的研究から発症に遺伝要因が関与していると考えられる精神分裂病(以下,分裂病),感情障害,アルコール依存症,アルツハイマー病などについては,最近数年間で多くのデータが蓄積され,重要な知見も得られている。そこで,ここでは分子遺伝学的研究の基本的な手法ならびにその成果を紹介したい。
近年分子遺伝学的研究手法の急速な進展によって精神疾患の原因遺伝子を明らかにしようとする試みがなされるようになった。ことに家系,双生児,養子研究などの臨床遺伝学的研究から発症に遺伝要因が関与していると考えられる精神分裂病(以下,分裂病),感情障害,アルコール依存症,アルツハイマー病などについては,最近数年間で多くのデータが蓄積され,重要な知見も得られている。そこで,ここでは分子遺伝学的研究の基本的な手法ならびにその成果を紹介したい。
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