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文献詳細

雑誌文献

精神医学36巻7号

1994年07月発行

研究と報告

日本におけるEE(Expressed Emotion)尺度の適用可能性に関する検討—尺度の信頼性と妥当性

著者: 大島巌1 伊藤順一郎2 岡田純一3 永井将道4 榎本哲朗5 小石川比良来6 柳橋雅彦2 岡上和雄7

所属機関: 1東京都立大学社会福祉学科 2千葉大学医学部神経精神医学教室 3千葉県精神科医療センター 4(財)自動車事故対策センター 5旭中央病院 6国立精神・神経センター国府台病院 7中央大学法学部

ページ範囲:P.697 - P.704

文献概要

 【抄録】 英国で開発され,欧米諸国の研究で精神分裂病の再発予測因子として評価が確立しつつあるEE(Expressed Emotion)尺度を日本に導入するために,信頼性と妥当性の検討を行った。その結果,評定者間信頼性に関しては,若干改善の必要な下位尺度が存在したものの,おおむね適切な水準が確保されていた。また,EE下位尺度の相関関係が都市化の進んだ地域の先行研究と同様であることから交差妥当性が,また概念的に類似する家族機能測定尺度(拒否尺度)とEE下位尺度(批判・敵意)の相関が高いことから並存的妥当性が示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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