文献詳細
研究と報告
抑うつ状態,せん妄状態を繰り返して,痴呆を呈するに至った肝性脳症の1症例—MRI上の淡蒼球病変と123I-IMP SPECT所見
著者: 真下清1 榎田雅夫1 山内俊雄1
所属機関: 1埼玉医科大学精神医学教室
ページ範囲:P.735 - P.741
文献概要
本症例の精神症状には肝性脳症による不可逆的な脳機能障害の関与が推測された。本症例にみられた頭部MRIの淡蒼球病変と,SPECTで認められた前頭葉の経時的な所見は,痴呆症状との関連において示唆を与えると思われた。
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