icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学36巻7号

1994年07月発行

文献概要

短報

正中過剰腔を伴う全生活史健忘の1例

著者: 赤崎安昭1 長友医継1 鮫島和子2 野間口光男1 福迫剛1 松本啓1

所属機関: 1鹿児島大学医学部神経精神医学教室 2鹿児島大学附属病院心理室

ページ範囲:P.751 - P.753

文献購入ページに移動
 全生活史健忘とは,過去の経歴など自分の生活史に関する記憶が失われるものであり,比較的稀な病態であるとされている3,10)。一方,透明中隔腔やベルガ腔などの正中過剰腔は,中枢神経系の先天的形成異常であり,てんかん1,8)や精神分裂病8)などの精神神経疾患7)との関連も報告されている。しかし,正中過剰腔の臨床的意義については,一定の見解は得られていない。筆者らは,透明中隔腔とベルガ腔を伴った全生活史健忘の1例を経験したので,若干の考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?