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文献詳細

雑誌文献

精神医学36巻7号

1994年07月発行

文献概要

短報

後頭葉に焦点を有し,視覚誘発発作を来した1例

著者: 村田昌彦1 湯浅悟1 金英道1 倉知正佳1 藤井勉2 三辺義雄3

所属機関: 1富山医科薬科大学医学部精神神経医学教室 2富山県立中央病院精神科 3国立精神・神経センター神経研究所

ページ範囲:P.755 - P.757

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 脳上後頭部に発作波を認めるいわゆる後頭葉てんかんは,その発作誘発因子として,光や図形などの視覚感覚性,および眼球運動性の刺激があり,また発作形式もミオクロニー発作や欠神発作といった全般発作から部分運動発作,複雑運動発作,視覚性感覚発作まで多岐にわたっている。しかし,後頭葉てんかんに関するこれまでの報告は小児例が多く,成人の報告は少ないようである。今回我々は図形および光刺激によって視覚変容発作を来した成人女性例を経験したので,その脳波,MRI,99mTc-HMPAO SPECT(以下HMPAO SPECT)の結果を検討し,経過を報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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