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短報
精神症状の出現に一致してFIRDAが認められた単純ヘルペス脳炎の1例
著者: 岡村仁1 佐々木高伸1 前正秀宣1 佐藤由樹1 菊本修1 中村靖1 好永順二1 引地明義1 中山隆安2
所属機関: 1社会保険広島市民病院精神科神経科 2広島大学医学部第3内科
ページ範囲:P.869 - P.871
文献購入ページに移動FIRDA(frontal intermittent rhythmic delta activity)1)は脳波所見のうち,前頭部に限局して間歓的に出現する単律動性高振幅δ波を指し,脳腫瘍,脳血管疾患,精神疾患など種々の疾患での出現が報告されている6)。単純ヘルペス脳炎の脳波所見としては周期性放電がよく知られているが,FIRDAの出現の報告はあまりない。今回筆者らは,単純ヘルペス脳炎の経過中にFIRDAが認められ,しかもFIRDAの出現が精神症状のそれと一致していた症例を経験したので報告する。
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