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文献詳細

雑誌文献

精神医学36巻9号

1994年09月発行

研究と報告

Blepharospasmの臨床的特徴—精神医学的問題に関連して

著者: 川西洋一1 鈴木利人2 馬場淳臣3 堀孝文2 佐々木恵美2 水上勝義2 白石博康2

所属機関: 1筑波大学附属病院精神神経科 2筑波大学臨床医学系精神医学 3水海道厚生病院

ページ範囲:P.919 - P.926

文献概要

 【抄録】 1977年9月から1993年10月までに当科を受診し眼瞼けいれんと診断された15例について,性別,発症年齢,罹病期間,随伴する精神・身体症状,誘因,増悪・軽快因子,転帰,薬物療法および環境調整の効果について診療録の記載をもとに検討した。15例のうちessential blepharospasmと診断された症例が9例,drug-induced blepharospasmと診断された症例が6例であった。essential blepharospasmの症例では,全例で心理的ストレスや環境的因子により症状が増悪軽快し器質的,心理的な両者の影響を考慮して治療することが重要と思われた。またこれらの症例においてhysterical blepharospasmと診断できる症例があり,両者を区別し診断する必要があると思われた。drug-induced blepharospasmの症例においてもessential blepharospasmと同様に治療上心理的側面を考慮した治療が必要と思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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