icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学36巻9号

1994年09月発行

文献概要

短報

ECTにより発作性知覚変容体験が消失した1症例

著者: 長谷部敬美1

所属機関: 1秋田緑ケ丘病院

ページ範囲:P.977 - P.979

文献購入ページに移動
 精神分裂病の治療経過中に挿話性,発作性に知覚変容を主とする病理現象が出現することが知られており,山口・中井8),山口9)はこれを知覚潰乱発作として報告した。筆者は強い抑うつ気分,妄想から自殺企図を含めた衝動行為の可能性の高まった精神分裂病患者に対しECT(electroconvulsive therapy)施行,随伴する知覚変容発作および錐体外路症状も同時に軽快した症例を経験したので若干の考察を含めて報告する。なお,ECTは精神症状の悪化に対する薬物療法の限界から選択し,十分な説明を行い患者の同意を得た上で施行した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら