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文献詳細

雑誌文献

精神医学37巻1号

1995年01月発行

特集 分裂病者の社会復帰—新しい展開

生活技能訓練(Social Skills Training)の展開

著者: 宮内勝1

所属機関: 1東京大学医学部精神医学教室

ページ範囲:P.45 - P.50

文献概要

■精神障害者のリハビリテーションの中での生活技能訓練の位置づけ
 「分裂病者の社会復帰―新しい展開」というテーマの中に生活技能訓練(social skills training)を位置づけて,生活技能訓練に再検討を加えようと思う。時代はまさにトータル・リハビリテーションを志向しており8),生活技能訓練はその中に含まれるべき有用な精神障害者支援の1技法である。1技法と断るのは,生活技能訓練のみで精神障害者のリハビリテーションを果たせると理解されたくないと同時に,精神障害者のリハビリテーションの中にはぜひ生活技能訓練を取り入れることを推奨したいからである。
 生活技能訓練の技法については,我々は3つの訳本2,5,15),いくつもの論文1,3,12,18〜20,24,29)で紹介してきた。したがって,技法については本論では割愛する。ここでは,Mueserら28)の定義だけを紹介しておく。すなわち,生活技能訓練とは以下の8つの要素を含むものとする(池淵恵美訳)。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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