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文献詳細

雑誌文献

精神医学37巻10号

1995年10月発行

文献概要

研究と報告

睡眠時無呼吸症候群および精神遅滞を伴ったPierre Robin症候群の1症例

著者: 戸島覚1 切池信夫1 横谷昇1 中西重裕1 橋本博史1 西浦竹彦1 山上榮1

所属機関: 1大阪市立大学医学部神経精神医学教室

ページ範囲:P.1079 - P.1083

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 【抄録】Pierre Robin症候群の症例を経験した。症例は16歳の女性,無職。妊娠34週,顔位自然分娩にて,体重1,800gで出生した。出生時下顎形成不全および舌根沈下が認められ無呼吸とチアノーゼを呈していた。1992年3月に中学卒業し,4月より某職業訓練校に通いだしたが,帰宅が遅い,無断で外泊するなどの問題行動を認めたため同校を中退した。16歳時,精査目的にて入院となった。入院時,身長149cm,体重29kgと低身長,高度のやせを認めた。外表奇形として小下顎,外反肘,耳介の軽度の変形,外耳道の軽度の変形を認め,恥毛と腋毛がなく月経も未発来であった。そして軽度障害域の精神遅滞と睡眠時無呼吸症候群を認め,Pierre Robin症候群と診断された。本例について若干の考察を加えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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