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短報
短期精神病性障害と診断されたHIV陽性在日外国人女性の1症例
著者: 古川良子1 小田原俊成1 前田正1 梶原智1 石ケ坪良明2 小阪憲司1
所属機関: 1横浜市立大学医学部精神医学教室 2横浜市立大学医学部第一内科学教室
ページ範囲:P.1207 - P.1210
文献購入ページに移動当教室では,1993年に凝固製剤による感染と考えられるHIV脳症の1例を報告した5)のに続き,今回急性精神症状を呈したHIV陽性外国人入院患者を経験した。本症例は抑うつ状態に続いて急性錯乱状態を呈したが,輸液,安定剤投与により速やかに症状改善をみた。HIV感染者の増加に伴い,今後精神科領域においてはHIV脳症のみならず,このような症例が増加することが予想される。HIVに対する精神科的対策の必要性を強調したい。
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