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文献詳細

雑誌文献

精神医学37巻11号

1995年11月発行

文献概要

資料

救命救急センターに勤務する医師の精神健康—性格と対処行動様式の観点から

著者: 村岡真理1 永島正紀1 小島卓也1 矢崎誠治2 長尾健2 宮岡等3

所属機関: 1日本大学医学部精神神経科 2駿河台日本大学病院救命救急センター 3昭和大学医学部精神神経科

ページ範囲:P.1229 - P.1233

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■はじめに
 医療スタッフの精神健康は提供する医療の質をも左右する重要な問題である。しかし,本邦では医師の精神健康に関する研究は極めて少ない3,4,7,8)
 救命救急センター(以下,救命センター)に勤務するスタッフのストレスは,性格傾向,ストレス対処様式,ライフイベント,ソーシャルサポートなど個人的な要因と,職場の業務内容,人間関係など職場側の要因が挙げられる。これらの問題の解決にはストレッサーとしての救命センターという特異な環境的要因と,そこに勤務する個人がどのようにストレッサーを処理していくかという個人の要因を明らかにしていくことが必要である。
 これまで我々は救命センターにおいてリエゾン活動を行う精神科医の立場から,救命センターに勤務する医師の精神健康について検討を行ってきた7,8)。今回は,個人の側の要因について検討するためにセンターに勤務する医師の性格傾向とストレス対処行動様式を取り上げ,ストレスとの関連を調査した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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