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文献詳細

雑誌文献

精神医学37巻11号

1995年11月発行

文献概要

私のカルテから

早期の精神科介入が奏効したと思われる心的外傷後ストレス障害の1例

著者: 森村安史1 永野修1

所属機関: 1財団法人仁明会精神衛生研究所

ページ範囲:P.1234 - P.1235

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 6,000人以上の死者を出す大惨事となった阪神大震災では,被災者の「こころの問題」についても一般に議論され,心的外傷後ストレス障害(post-traumatic stress disorder;PTSD)の発症が心配された。
 今回筆者らはボランティアの看護婦らによってフォローされていたPTSDの症例を診察する機会を得た。さいわい筆者らの危機介入によって病状の改善をみた。避難所での往診という診察の形式上,観察期間も短く,フォローも不能であったため症例報告としては不十分のそしりを免れないが,今後の研究の一助と考え,報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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