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早期の精神科介入が奏効したと思われる心的外傷後ストレス障害の1例
著者: 森村安史1 永野修1
所属機関: 1財団法人仁明会精神衛生研究所
ページ範囲:P.1234 - P.1235
文献購入ページに移動 6,000人以上の死者を出す大惨事となった阪神大震災では,被災者の「こころの問題」についても一般に議論され,心的外傷後ストレス障害(post-traumatic stress disorder;PTSD)の発症が心配された。
今回筆者らはボランティアの看護婦らによってフォローされていたPTSDの症例を診察する機会を得た。さいわい筆者らの危機介入によって病状の改善をみた。避難所での往診という診察の形式上,観察期間も短く,フォローも不能であったため症例報告としては不十分のそしりを免れないが,今後の研究の一助と考え,報告する。
今回筆者らはボランティアの看護婦らによってフォローされていたPTSDの症例を診察する機会を得た。さいわい筆者らの危機介入によって病状の改善をみた。避難所での往診という診察の形式上,観察期間も短く,フォローも不能であったため症例報告としては不十分のそしりを免れないが,今後の研究の一助と考え,報告する。
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