文献詳細
文献概要
紹介
近世京都岩倉村における「家庭看護」(下)
著者: 跡部信1 岩崎奈緒子2 吉岡真二34
所属機関: 1大阪城天守閣 2京都大学大学院文学研究科国史学専攻科 3精神科医療史研究会 4上川病院
ページ範囲:P.1335 - P.1339
文献購入ページに移動1.大雲寺での治療
元禄年間に眼病平癒のために大雲寺に参籠した山端村嘉兵衛は,特別な治療をうけず,本尊観音の前でただひたすら読経にはげんでいたようである。では,後年参籠するようになった精神病者たちは,大雲寺でどのような治療をうけていたのだろうか。
まず第一にあげられるのは念仏である。
掲載誌情報