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文献詳細

雑誌文献

精神医学37巻3号

1995年03月発行

文献概要

短報

99mTc-HMPAOとPatlak Plot法による平均脳血流値と抑うつ症状の相関について

著者: 飯高哲也1 中島亨1 福田博文1 野田寿恵1 鈴木良雄1 岡崎篤2 前原忠行2

所属機関: 1関東逓信病院精神科 2関東逓信病院放射線科

ページ範囲:P.309 - P.311

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■はじめに
 99m-hexamethyl-propylene amine oxime(99mTc-HMPAOと略す)は短時間で脳へ集積しその後長く安定した状態を保つことからSPECT用のトレーサーとして有用である。また松田らが開発したPatlak Plot法は99mTc-HMPAOを用いて簡便かつ非侵襲的に大脳半球の平均血流値を求めることができる2〜5)。SPECTによる気分障害の研究では抑うつ状態において前頭葉,側頭葉を中心とした局所脳血流の低下がみられるという報告1)が多いことから,99mTc-HMPAOとPatlak Plot法を用いて気分障害患者の平均脳血流値を求め同時に行ったハミルトンうつ病評価尺度(HDSと略す)および自己記入式評価尺度であるSelf-rating Depression Scale(SDSと略す)得点との相関を調べた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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